こんにちは。こころのかふぇ代表の大城です。
皆さんに、少し想像してみてほしいことがあります。
もし、街を歩くすべての人が、地面に落ちている「透明な1円玉」を必死に探しながら歩いているとしたら、どう思いますか?
ちょっと異様な光景ですよね。
でも、今の私たちの姿は、それと大差ありません。
私たちは、人類史上かつてないほど「下を向いている」種族です。5インチのガラスの板(スマホ)の中に、宇宙のすべてがあるかのように。
今日は、私たちの首にかかっている「見えない重圧」の正体、そして、視線をたった15度上げるだけで、あなたの脳と人生にどれほど劇的な変化が起きるのか。その驚くべき科学についてお話ししましょう。
首の上に「12歳の子ども」が乗っている?

まず、物理的なお話から始めましょう。
人間の頭の重さは、ボウリングの球と同じくらいの約5kgです。真っ直ぐ前を向いている時、私たちの首はこの重さを支えるように設計されています。
ところが、スマホを見るために頭を60度傾けると、首にかかる負荷は約27kgにまで跳ね上がります。
27kg。これは、小学校高学年の子ども一人分、あるいは2リットルのペットボトル13本分です。
私たちはSNSで誰かの写真をチェックするために、首の上に12歳の子どもを乗せて、何時間も耐え忍んでいるのです。
これを1日平均4時間続けていると、年間で1,460時間。
あなたの首は、エベレストに登頂するよりも過酷な「重量上げ」を毎日、無意識に行っていることになります。肩こりや頭痛は、体からの「もう限界だよ!」という悲鳴なのです。




