なぜ「見分け」が重要なのか?

見分けを誤ると、治療が逆効果になるリスクがあるからです。
- 更年期障害だと思ってホルモン補充療法(HRT)だけを行う
双極症の波が抑えられず、家庭や職場でのトラブルが加速する恐れがあります。 - 双極症(うつ状態)だと思って「抗うつ薬」を処方する
脳が過剰に刺激され、激しい躁状態(躁転)を引き起こし、多額の借金や人間関係の破綻を招くリスクがあります。
迷ったら「両方の視点」を持つ
35歳を過ぎて「自分がおかしい」と感じたら、まずは婦人科と精神科(心療内科)の両方を受診するのが現代の賢い選択です。
「更年期だから仕方ない」と我慢している間に、実は脳の回路が双極的な波を作り始めているかもしれません。もし、ご自身や周囲の方で「のぼせはないのに、夜中に活動的すぎる」といったサインがあれば、それは脳からの重要なシグナルです。
医師の前に行くと、つい「最近、眠れなくて…」「なんとなくイライラして…」と、その時の気分(今の自分)だけを話してしまいがちです。
しかし、35歳以降の双極症と更年期障害を正しく見分けてもらうには、「過去と今の比較」を客観的な数字で伝えるのが最も効果的です。私がおすすめする「3つのメモ」の書き方をお伝えします。
「睡眠時間」と「疲れ」の相関メモ
双極症の最大の特徴は、「寝ていないのに疲れていない」という矛盾にあります。
悪い例
「最近、あまり眠れません」
良い例(メモ)
「今週は毎日3時間しか寝ていませんが、日中も全く眠くならず、仕事もバリバリこなせています。むしろ夜中に掃除を始めてしまいます」
※逆にうつの時期は「10時間寝ても体が鉛のように重く、動けません」と対比させると完璧です。
「行動の変化」を具体化したメモ
医師は「あなたの性格」を知らないため、「以前の自分なら絶対にやらなかったこと」をリストアップすると、脳の異常な興奮(躁状態)を察知してくれます。
チェック項目
お金
「普段は節約家なのに、今月は趣味に20万円使ってしまった」
対人
「職場の上司のミスが許せず、普段なら飲み込む言葉を激しくぶつけてしまった」
会話
「家族から『話が飛ぶ』『声が大きすぎる』と指摘された」
「身体症状」の有無(更年期との切り分け)
婦人科系か精神科系かを分けるために、自律神経のサインを明確にします。
メモすべき点
ホットフラッシュ
「急に顔が熱くなり、滝のような汗が出るか?」
月経の影響
「生理周期に合わせて気分が沈むのか、周期に関係なく波があるのか?」
薬の反応
「市販の更年期向けサプリや漢方を試して効果があったか?」
診察室で使える「魔法の質問」
メモを渡したあと、医師にこう尋ねてみてください。
「私のこの状態は、ホルモンの乱れによるもの(更年期)でしょうか、それとも脳の気分のコントロール機能(双極症)の問題でしょうか?」
この質問を投げることで、医師は「両方の可能性」を考慮し、血液検査や心理検査を組み合わせて慎重に診断を下してくれるようになります。
まとめ
35歳を過ぎての不調は、人生の「総点検」の時期でもあります。
「更年期だから」「性格のせいだから」と一人で抱え込まず、こうしたメモを武器にして、専門家の力を借りてください。正しい診断こそが、あなたのこれからの数十年を穏やかでクリエイティブなものにするための、一番の近道です。
こころのかふぇ(ここかふぇ)
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