皆様、こんにちは。こころのかふぇ代表の大城です。
今、私たちが生きるこの時代は、常に「速く、多く、完璧に」を要求してきます。スマートフォンは常に鳴り響き、メールの受信トレイは溢れ、市場は昨日と違う顔をしています。この激流の中で、企業が持つ最も大切な資産は何でしょうか?
それは、設備でも、特許でも、巨大な資本でもありません。それは、「この部屋にいる皆様、そして皆様の会社で働く、人間一人ひとりの心と頭」です。
しかし、この最も価値ある「心のエンジン」が、今大規模に故障しかけているとしたらどうでしょう?これが、今日のテーマです。メンタルヘルスマネジメントは、単なる「優しい配慮」ではなく、企業が生き残り、成長するための「必須戦略」であることを、力強くお伝えします。
見過ごせない「静かなる赤字」の恐怖

心の不調は、インフルエンザのように「休む」という目に見える形だけでは終わりません。もっと巧妙で、もっと恐ろしい形で会社の利益を削り取っています。
デスクにいる「幽霊社員」:プレゼンティーイズムの呪縛
あなたの社員は毎日、朝9時に出社し、パソコンの前に座っています。しかし、その頭の中は、不安、睡眠不足、あるいは慢性的な疲労でいっぱいです。
これがプレゼンティーイズムです。彼は出社している(Present)のに、能力の半分も発揮できていない状態です。私たちは彼に給料を払っています。しかし、生産性はどこへ行ったのでしょう?
研究結果は衝撃的です。この「幽霊社員」による生産性の低下は、社員が完全に休むことによる損失よりも、数倍も大きな経済的ダメージを会社に与えています。この静かなる赤字こそが、今すぐ私たちが向き合うべき、最大の課題なのです。




