中学生の心に響く3つのアプローチ

「パニックモンスター」がいないなら、親が代わりに子どもを動かす“きっかけ”を作ってあげましょう。
1. 「ご褒美」を上手に活用する
中学生は「これをしたら、楽しいことがある!」というご褒美に弱いです。この「ご褒美」で、子どもを味方につけてあげましょう。
- 宿題が終わったら、ゲームの時間
- 勉強が30分進んだら、おやつにしよう
このように、次にやるべき「楽しいこと」を具体的に示すことで、子どもはスムーズに行動に移りやすくなります。
2. 「ゲーム化」して楽しさをプラスする
勉強や片付けを、ただの作業ではなく、ワクワクするゲームに変えてみましょう。
- 「あと5分でどこまで解けるかな?」 と時間を区切る。
- 「教科書を〇ページ読んだら、好きな音楽を1曲だけ聴いていいよ」 のように、タスクとご褒美をセットにする。
中学生は「競争」や「達成感」が大好きです。この心理をうまく利用することで、子どものやる気スイッチをオンにできます。
3. 小さな成功で自信を育てる
「全部やる」という大きな目標は、子どもにとってプレッシャーになります。小さなステップに分けて、少しずつ「できた!」という達成感を積み重ねさせてあげましょう。
- 「今日はまず、この問題集の最初の5問だけやってみようか」
- 「机の上の、ペン立ての周りだけ片付けてみよう」
そして、小さなことでも「すごい!」「よくできたね!」と心から褒めてあげてください。この「褒められる喜び」が、子どもの「もっとやりたい!」という意欲を育てます。
「なんでやらないの!」と叱る前に、子どもの心の中の「ご褒美好き」に寄り添ってみる。そんな視点を持つだけで、親子関係がもっと楽しくなるかもしれません。
次のページでは、「自分からやりたい」という気持ちで行動する力の育て方についてお話します。