未来の移動と時間感覚

この不思議な時間感覚は、テクノロジーの進化でどう変わるのでしょうか。
例えば、ここ名古屋でも開業が待たれるリニア中央新幹線。東京・名古屋間をわずか40分で結ぶこの新しい交通手段は、私たちに常に「行き」のような新鮮さを与え続けるかもしれません。
また、近年ニュースを賑わせている「自動運転」技術の進化も興味深い点です。もし将来、運転を完全に車に任せられるようになれば、ドライバーは行き道から情報処理の負荷から解放されます。そうなれば、「帰り道効果」そのものが薄れていく可能性も考えられます。
思い出の多さが時間の長さを決める
最後に、記憶の仕組みも関係しています。
脳は、記憶に残る「イベント」の数が多ければ多いほど、その期間を「長かった」と認識します。
行き道では「あの変わった橋を渡った」「〇〇というご当地グルメを食べた」など、たくさんの新しい出来事が記憶に刻まれます。これが「長い旅だった」という感覚を生み出します。一方、帰りは新しいイベントが少ないため、記憶の密度が低く、「短かった」と感じるのです。
脳が旅を楽しんだ証拠
「行きは長く、帰りは短い」という現象は、人間の脳の面白い特性です。
次にあなたが車で出かけるとき、ぜひこの「帰り道効果」を意識してみてください。帰り道が早く感じたら、それはあなたの脳が行きの道のりでたくさんの新しい発見をし、旅を存分に楽しんだ証拠なのかもしれませんね。
こころのかふぇ(ここかふぇ)
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