意外な盲点!血糖値の急降下が、あなたの怒りを引き起こす

人がキレやすくなるのは、血糖値の急激な変化も原因のひとつです。
あなたはこんな食べ方や、お子さんにこういった与え方をしていませんか?
空腹時に甘いものや炭水化物を一気に食べると、血糖値が急上昇します。すると、体は血糖値を下げるためにホルモン・インスリンを過剰に分泌し、今度は低血糖の状態になってしまいます。
低血糖になると、脳は不安を感じ、興奮作用のあるホルモン(アドレナリンなど)を分泌して血糖値を上げようとします。この興奮が、結果的にイライラや攻撃的な態度につながってしまうのです。
朝食を抜いて、お腹が空いたからと菓子パンや甘い飲み物を口にする習慣がある人は要注意です。血糖値の乱高下は、集中力の低下や不機嫌を引き起こし、怒りっぽい状態を作り出します。
【脳の反応のメカニズム】
- 血糖値が低下すると脳は不安状態になる(お腹が空いて不機嫌になるのもこれが原因)
⇓ - 身体が血糖値を上げるホルモン(アドレナリンなど)を連打で分泌する
⇓ - 興奮作用により、攻撃的になる
それはもしかしたら「間欠爆発症」かも?
もし「キレる」ことが社会生活に支障をきたすほど頻繁に起こる場合、それは「間欠爆発症」と呼ばれる精神障害かもしれません。これは、ささいなことで感情を爆発させ、激しい言葉で相手を攻撃したり、物を壊したりする状態です。
この障害の特徴は、本人に衝動的な行動の後、後悔や反省が見られることです。怒りのきっかけは、周りから見れば「そこで怒るの?」と思うような些細な出来事だったり、自分の理想通りにいかなかったりすることにあります。このため、友人や恋人、家族との関係が悪化し、人が離れていってしまうことが多くあります。
間欠爆発症は治療によって改善が見込めます。 薬物療法と精神療法を組み合わせた治療が最も成功しやすいとされており、衝動が爆発に至るプロセスを本人に理解させ、言葉で表現する力を養うことが治療の目標となります。