こんにちは、カウンセラーの大城です。
無事に卒業式を終えられた皆さま、本当にお疲れさまでした。
バタバタと準備に追われた日々が一段落して、お家の中がふっと静かになったのを感じていませんか?
式の最中は涙をこらえて、笑顔でお子さんを送り出した…。
でも、終わったあとのリビングでなんだか心にぽっかり穴が開いたような言いようのない切なさに包まれている。
今日は、そんな「卒業式を終えたあと」のお父さんやお母さんの心にそっと寄り添うお話をさせてくださいね。
パズルが歩き出したあとの、静かなリビング

昨日まで、あなたは数年、あるいは十数年かけて、一枚の巨大なパズルを一生懸命に完成させようとしてきました。パズルの名前は「育児」です。
泥だらけの靴下、テストの点数に一喜一憂した夜、進路をめぐる小さくて激しいバトル…。
やっとの思いでパズルが完成し、卒業式という舞台で最後の一枚をはめました。
でも、はめた瞬間にそのパズルはあなたの手元からふわりと浮き上がり、意思を持って勝手に歩き出してしまった。
今、あなたの目の前にあるのは完成したはずのパズルではなく、「空っぽになった机」ではないでしょうか。
これが、今あなたが感じている「言いようのない寂しさ」の正体。
心理学では「空の巣症候群(エンプティ・ネスト・シンドローム)」と呼びますが、それはあなたが立派に役目を果たした証拠なんですよ。
「寂しい」は、あなたが注いだ愛の勲章
「おめでとう」と言わなきゃいけない。喜んであげなきゃいけない。
そう思えば思うほど、ポロリとこぼれる寂しさを「親として未熟なのかな」と隠したくなってしまいますよね。
でも、その寂しさこそが、あなたがこれまで一途に注いできた「愛の深さ」の証明です。
これまでの年月、あなたは子どもにとっての唯一無二の「港」でした。
船(子ども)が新しい海へ漕ぎ出していった今、港であるあなたが「自分はもう必要ないのかも」と、少しだけアイデンティティの迷子になってしまうのは、とても自然な反応なんです。




