「否定」ではなく「提案」を

「スマホばかりしてダメでしょ」という否定は、ストレスホルモンを出し、さらにスマホへの依存を強めます。
具体的な声かけ
「スマホも楽しいけど、今日は天気がいいからアイス買いに行かない?」
ポイント
スマホ以外の「もっと面白いこと」を提示し、脳の報酬系を別の方向へ向かせます。
親も「脳の休息」を共有する
子どもは親の脳の状態を敏感に察知します。親がスマホを触りながら叱っても、子どもの脳は納得しません。
具体的な声かけ
「お母さんも(お父さんも)今からスマホを休ませるね。一緒に本を読もうか」
ポイント
「スマホを置く=我慢」ではなく「脳を休める大切な時間」というポジティブな空気を作ります。
感情が爆発したときの対処
もしスマホを取り上げてイライラし始めたら、それは「脳のブレーキ」が弱っている証拠です。
ポイント
感情を否定せず、「脳の状態」として客観的に捉えさせてあげると、子ども自身も冷静になりやすくなります。
まずはここから
「スマホを隠す」のではなく、「スマホ以外の楽しい体験を共有する」ことが、結果としてスマホへの執着を減らす近道です。
まずは今日、スマホを置いて10分間だけ、お子さんの目を見てじっくり話を聞く時間を作ってみませんか?
中学生になると、脳は「思春期」特有の大きな変化の中にあります。この時期の脳は、刺激を求める「アクセル」が全開なのに、理性を司る「ブレーキ(前頭前野)」がまだ工事中という、非常にアンバランスな状態です。
宿題という「面倒なこと」を後回しにしてスマホに没頭してしまうのは、脳の構造上、ある意味「自然な現象」とも言えます。しかし、放置すると学力だけでなく、心の健康にも影響します。
中学生向けの、より踏み込んだ向き合い方をご提案します。
脳の「報酬系」の暴走を理解
中学生の脳は、ドーパミン(快楽物質)への感受性が人生で最も高い時期の一つです。
スマホの罠
SNSの「いいね」や動画の次への切り替わりは、脳にとって「最高のご馳走」です。
宿題との差
宿題のような「達成感まで時間がかかるもの」は、スマホの「即座の快楽」に勝てません。
「マルチタスク」の罠を解く
中学生に多いのが「スマホを見ながら宿題」です。しかし、脳科学的にマルチタスクは存在せず、ただ「注意を高速で切り替えているだけ」で、脳を激しく疲弊させます。
効率の低下
記憶の定着率が大幅に下がり、結局「時間はかけたのに覚えていない」状態になります。
対策
「宿題をやるなら、スマホを別の部屋に置く」を鉄則にします。視界にあるだけで、脳のワーキングメモリ(作業領域)の20%がスマホに奪われるという研究もあります。




