こんにちは。こころのかふぇ代表の大城です。
皆さん、「テスト前だから、絶対にスマホは触っちゃダメだよ」と親に言われた瞬間、それまで以上にスマホが触りたくてたまらなくなった経験はありませんか?
あるいは、「この先、立ち入り禁止」という看板を見ると、その奥に何があるのか気になって仕方がなくなる。ダメと言われれば言われるほど、その「ダメなこと」がダイヤモンドのように輝いて見えてくる。
実はこれ、あなたがひねくれているわけでも、性格が悪いわけでもありません。私たちの心に標準装備されている、ある「強力な防衛システム」のせいなんです。
今日は、禁じられたものほど欲しくなる魔法「心理的リアクタンス」の正体を暴いていきましょう。
私たちは「自由」を食べる生き物である
心理学者のジャック・ブレームが提唱した「心理的リアクタンス」。これは、一言で言うと「自分の自由を脅かされた時に、それを取り戻そうとする猛烈な抵抗」のことです。
私たちは、自分で自分の行動を決めたいという「自由」を、空気と同じくらい大切にしています。
それなのに、誰かから「あれをしろ」「これをするな」と命令されると、脳はアラートを鳴らします。
「緊急事態発生! あなたの自由が奪われようとしています! 直ちに抵抗を開始してください!」
このアラートが鳴った瞬間、禁止された対象がどれだけくだらないものであっても、それは「自分の自由の象徴」へと格上げされます。そして、その自由を取り戻す一番手っ取り早い方法が、「言われたことと正反対のことをする」ことなのです。




