「小さな行動」が「大きな習慣」を作る:30センチの法則

「言葉を変えた。でも、行動が伴わない……」
そう悩む方に、私がカウンセリングルームでいつもお伝えしている秘策があります。それは「ハードルを地面まで下げること」です。
脳は急激な変化を嫌います。だからこそ、行動を変えるなら「これならバカバカしくて笑っちゃう」というレベルから始めてください。
「毎日1時間読書する」ではなく、「本を開くだけ」
「毎日ランニングする」ではなく、「靴を履いて玄関を出るだけ」
一歩踏み出した瞬間、脳内では「ドーパミン」という報酬物質が出ます。この「できた!」という報酬系を言葉で強化するのです。「よし、靴を履けた。自分、最高じゃないか」と。
あなたの人生の「編集者」は、あなた自身です
私たちは、過去を変えることはできません。しかし、「過去の解釈」と「これからの未来」は、今この瞬間の言葉でいくらでも書き換えることができます。
もしあなたが今、「自分一人では、どうしても脚本を書き換えられない」と感じているのなら。あるいは、「どうしても同じ場所をぐるぐる回っている気がする」のなら。
それは、あなたが弱いからではありません。ただ、「新しい言葉の選び方」を練習する場が必要なだけなのです。
カウンセリングは、単なる悩み相談ではありません。あなたと一緒に、あなたの人生という素晴らしい物語を再編集していく、クリエイティブな時間です。
今日からできるワーク
寝る前に、今日あった出来事を一つだけ「おかげで」という言葉で結んでみてください。
「雨が降った。おかげで、家でゆっくり読書ができた」
その小さな積み重ねが、数ヶ月後のあなたを、想像もしていなかった場所へ連れて行ってくれるはずです。
「あなたの言葉が変われば、あなたの世界の色が変わります。その第一歩を、一緒に踏み出してみませんか?」




