9割がハマる愛とお金の罠

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「私は騙されない」という自信こそが、最も危険なサインです。

現代はSNSのアルゴリズムが、私たちの「自分は特別だ」という思い込み(平均以上効果)を加速させています。その結果、私たちはかつてないほど、愛とお金の罠に落ちやすくなっているのです。

恋愛の賞味期限は18ヶ月

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「この愛は永遠だ」と誓い合ったカップルの脳内では、何が起きているのでしょうか。
脳科学の研究によれば、情熱的な恋愛感情を司るドーパミンの放出には明確なリミットがあります。その期間はわずか18ヶ月。

これを過ぎると、脳は耐性を持ってしまい、かつての刺激を感じられなくなります。レオナルド・ディカプリオの交際相手が25歳を超えないという有名なネットミームがありますが、あれは極端な例だとしても、私たちが「刺激」と「愛」を混同している証拠と言えます。

SNSで見る「完璧なカップル」の投稿に憧れる私たちは、キラキラした瞬間の0.01%だけを見て、残りの現実的な時間を無視しています。この「18ヶ月の壁」を知らない人々は、刺激が消えたことを「愛が冷めた」と誤解し、新しい刺激を求めてまた同じ失敗を繰り返すのです。

SNSが加速させる「比較の毒」

最近のSNSトレンドである「静かな退職(Quiet Quitting)」ならぬ「静かな別れ」や、投資の「FOMO(取り残される恐怖)」についても触れなければなりません。

タイムラインに流れてくる「20代でFIRE(早期リタイア)」や「億り人」の報告。これらは統計的に見れば上位1%以下の例外ですが、毎日目にすることで、私たちの脳は「それが平均だ」と錯覚します。

この錯覚が、私たちに無理な投資や、分不相応なブランド品の購入を強いるのです。イーロン・マスクのような天才の極端な言動に一喜一憂し、自分の資産を危険にさらす。これもまた、脳が「特別な成功者」と「自分」の境界線を失っている証拠です。

投資で損する「5%の誘惑」

人間には、利益を得る喜びよりも「失う痛み」を2倍強く感じるという性質があります。
投資で5%の損が出たとき、賢い投資家は「損切り」をします。しかし、9割の人は「損を確定させる痛み」から逃げるために、根拠のない希望にしがみつきます。

これは恋愛でも同じです。浮気や借金を繰り返すパートナーと別れられないのは、相手を愛しているからではありません。それまでに費やした「時間と努力(コスト)」を失うのが怖いだけなのです。5%の小さな損を認められない心理が、最終的に人生の100%を破滅させるのです。

3つの質問で盲点を見抜く

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私たちは、暴走する感情を自力で止めることはできません。脳が「ドーパミン」や「損失回避」という強力な化学物質に支配されているとき、精神論は無力です。

そこで必要になるのが、脳のモードを強制的に「感情(直感)」から「論理(分析)」へと切り替えるシステムとしての質問です。「人生を変える3つのチェック」として、具体的な思考法を深掘りしましょう。

1. 「相手の欠点を3つ、即座に言えるか?」

「恋は盲目」という言葉は、科学的に正しいことが分かっています。人が恋に落ちると、脳の「批判的思考」を司る前頭葉の機能が一時的に低下します。つまり、相手の悪いところが見えなくなるのは、脳のバグなのです。

ここで、あえて「相手の嫌いなところ、ダメなところを3つ挙げる」というワークを行ってください。

  • すぐに出てこない、あるいは「優しすぎるところ」など欠点の皮を被った長所しか出ない場合、あなたの脳は完全にハイジャックされています。
  • 冷静に「時間にルーズ」「たまに嘘をつく」と悪いところを挙げられたとき、初めて脳の機能が回復し、あなたは「一時の情熱」と「一生のパートナー」を区別できるようになります。

2. 「SNSを遮断しても、これを選ぶか?」

現代の不幸の多くは「他人の目」というフィルターを通した比較から生まれます。SNSに流れてくる「キラキラした生活」や「高級車」のイメージが、あなたの「欲しい」という基準を狂わせているのです。

何かを購入する際、あるいは人生の大きな決断をする際に、こう自問してください。

「もし、誰にも内緒で、SNSにも一生アップできないとしたら、私はこれにお金を払うだろうか?」

この問いは、あなたの見栄という名の「ノイズ」を9割カットします。
他人の視線を排除したときに残るものこそが、あなたの人生にとって価値ある投資です。

3. 「10年後の自分は、今の自分を笑わないか?」

私たちは、今この瞬間の「快楽」や「痛み」を過大評価する傾向があります(これを心理学で「現在バイアス」と呼びます)。

  • 今、このスリルある不倫を楽しんでいいのか?
  • 今、この怪しい投資に全財産を投げ打っていいのか?

答えに迷ったときは、時間軸を10年後に飛ばしてください。
10年後の、より賢くなったあなたが今の自分を見下ろしていると想像しましょう。その未来のあなたは、今のあなたの決断を「勇敢だ」と称賛しますか?それとも「なんて愚かなんだ」と鼻で笑っていますか?
この「未来の視点」を導入するだけで、目先の誘惑に負ける確率は劇的に下がることが、多くの研究で証明されています。