こんにちは。こころのかふぇ代表の大城です。
皆さん、突然ですが、皆さんの周りにいる「完璧すぎて隙がない人」を思い浮かべてみてください。
成績は学年トップ、スポーツ万能、見た目もモデル級。そんな「完璧超人」を、皆さんは心の底から「大好き!親近感わきまくり!」と思えますか?……おそらく、多くの人が「すごいとは思うけど、ちょっと遠い存在だな」と感じるはずです。
今日は、あなたのコンプレックスを「最強の武器」に変える、驚きの心理学「しくじり効果(プラットフォール効果)」についてお話しします。
コーヒーをこぼした天才の勝利

1966年、心理学者のエリオット・アロンソンはある実験を行いました。
内容は、学生たちに「クイズ番組のオーディションの様子」を録音したテープを聞いてもらうというものです。
登場するのは2人の人物です。
- Aさん: 正解率92%の超エリート。非の打ち所がない完璧な受け答え
- Bさん: 正解率はそこそこの、ごく普通な人
当然、Aさんの方が好印象ですよね。しかし、物語には続きがあります。
アロンソンは、Aさんが最後に「ガシャーン!」と音を立ててコーヒーをこぼし、「あぁっ!新品のスーツにコーヒーがかかっちゃった!」と慌てふためくシーンを付け加えました。
すると、どうなったか。
コーヒーをこぼさず完璧だった時よりも、「盛大にコーヒーをこぼした時」の方が、Aさんの好感度は爆上がりしたのです。
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