止められない怒りの正体

もし、あなた自身や周りの人の怒りが社会生活に支障をきたすほどコントロールできない場合、それは「間欠爆発症(かんけつばくはつしょう)」という精神疾患の可能性があります。
間欠爆発症セルフチェック
※すべてに該当する場合、専門医への相談をお勧めします。
Q1. 衝動的な行動
自分でも制御できない怒りが何度も起こり、暴言、理不尽な非難、物にあたるなどの行動が突発的に出る。
Q2. 言葉による攻撃の頻度
ささいなことで激しい言葉の攻撃が週2回以上のペースで3ヶ月以上続いている。
Q3. 破壊や傷害行為の頻度
物を壊したり、他人に怪我をさせたりするような激しい行動が、1年に3回以上起きている。
Q4. 怒りの不釣り合い
怒りの原因は、周りから見れば「そんなことで?」と思うような些細なことである。
Q5. 衝動性
怒りの爆発は計画的なものではなく、何かを得るためでもない。
Q6. 本人の苦痛
怒りを爆発させた後、本人も後悔や罪悪感で苦しんでおり、仕事や人間関係に深刻な支障が出ている。
Q7. 年齢
上記の症状が起きている人物は6歳以上である。
私たちにできること
こうした「キレる人」の問題は、あおり運転の厳罰化やカスタマーハラスメント(カスハラ)が大きな社会問題となっている現代と無関係ではありません。
専門家からの警鐘
カウンセリングルーム「こころのかふぇ」代表の大城眞抽美氏は、報道番組「ABEMA Prime」に出演した際にも、こうした心のメカニズムについて解説。現代人が抱えるストレスと、感情表現の課題が問題の根底にあると警鐘を鳴らしています。