「どっちに行けばいいの?」心療内科と精神科のやさしい見分け方

Side view of young exhausted woman with rag lying on couch in living room in daylight

「最近、なんだか調子が悪いな…」そう思ったとき、最初に迷うのが「心療内科」と「精神科」のどちらに行けばいいのかという問題ですよね。

名前は似ているけれど、実はアプローチが全然違うんです。まずは、一瞬でわかる基本のキからお話ししますね。

心療内科は「こころのSOSが【体】に出ているとき」

心療内科が専門とするのは、主に「心身症(しんしんしょう)」と呼ばれるものです。 難しい言葉に聞こえますが、要するに「ストレスのせいで体に不調が出ちゃっている状態」のこと。

  1. プレッシャーを感じると、お腹が痛くなったり下痢をしたりする(過敏性腸症候群)
  2. 仕事のことを考えると、頭が締め付けられるように痛む
  3. ストレスがたまると、持病のアトピーや喘息がひどくなる

このように、アプローチの出発点は「体」です。お医者さんも内科出身の方が多く、お薬やカウンセリングで「心と体のバランス」を整えていきます。

精神科は「【こころ】そのものが苦しいとき」

女性が疲労している画像

一方で、精神科は「こころの病気そのもの」を専門に扱う場所です。

  1. 理由もないのに涙が出て、ずーっと気分が落ち込んでいる(うつ状態)
  2. 不安が強すぎて、外に出るのが怖い
  3. 周りに誰もいないのに、変な声が聞こえる気がする(幻覚・妄想)

こちらは、出発点が「こころ」そのもの。精神科のお医者さんは、お薬や精神療法を使って、脳の働きやこころのイライラ・モヤモヤを直接おだやかにしていくプロフェッショナルです。

ひと目でわかるまとめを作ってみたので、迷ったらここをチェックしてみてね!

診療科SOSが出ている場所メインの治療よくある症状の例
心療内科体(胃痛、頭痛など)体と心の両方からのアプローチストレスによる胃炎、緊張型頭痛
精神科こころ(気分の落ち込みなど)お薬やこころへの直接的なアプローチうつ病、強い不安、パニック

実はとっても奥深い、心療内科のストーリー

「心療内科って、昔からあったの?」と思うかもしれませんが、実は日本で生まれたのは1960年代。比較的新しい診療科なんです。

それまでは「体が痛いなら内科」「こころの病気なら精神科」とバッサリ分かれていました。でも、検査をしてもどこも悪くないのに、ずーっと頭痛や胃痛に苦しんでいる患者さんがたくさんいたんです。

そこで、「心と体はつながっている(心身相関)」という視点から、両方を一緒に診てあげよう!と誕生したのが心療内科。現代はストレス社会ですから、最近では軽い「うつ」や「燃え尽き症候群」のケアなど、その役割はどんどん広がっています。