「禁止・監視」が引き起こす心理的リスク
子どもの身を案じるからこそ、位置情報アプリを入れたり、SNSのやり取りをチェックしたくなりますよね。ですが、ここに心理的な罠があります。
親からの過度な制限や監視は、子どもの心に「密室化」を引き起こします。
「ルールを破ったら怒られる」「スマホを取り上げられる」という恐怖が勝つと、子どもは「バレない方法」を探すようになります。そして本当に危険な事態に陥ったとき、一番に心理的SOSを出すべき親に隠すようになってしまうのです。
- 見知らぬ大人から怪しいメッセージが届いた
- SNS上の人間関係で強い嫌がらせを受けた
厳しすぎる制限が、子どもから「親に相談する選択肢」を奪ってしまう——これが、カウンセラーとして最も危惧するリスクです。
【カウンセラーからの提案】ルールを作る前に「安心できる居場所」を

では、国や社会のルールが決まり切っていない今、ご家庭でどう向き合えばいいのでしょうか?
大切なのは、完璧なルールで縛ることではなく、「何があっても逃げ込める関係性(心理的安全性)」を家庭内に作っておくことです。
1. 「正論」ではなく「不安な気持ち」を伝える(Iメッセージ)
「夜遅くにスマホを見ちゃダメでしょ!」(Youメッセージ=攻撃と受け取られる)ではなく、「あなたが夜遅くまで使っていると、体調を崩さないかお母さん(お父さん)は心配なんだ」(Iメッセージ)と伝えてみてください。親の「不安」という感情を共有することで、子どもは防衛的にならずに耳を傾けやすくなります。
2. 「取り上げる」のではなく「疲れ」に寄り添う
「成績が落ちたから没収!」と切り捨てるのではなく、「画面の向こうの人間関係で疲れていない?」「最近SNSで嫌なことなかった?」と、SNSに疲れ果てている子どものSOSに気づいてあげる視点を持ってみてください。
3. 親自身も「完璧な親」をやめてみる
「親なんだからしっかり守らなきゃ」と一人で背負い込むと、親側の心のコップが溢れて子どもに苛立ちをぶつけてしまいます。「大人だってスマホの誘惑に負けそうになるよ」「国ですら悩んでいるんだから、うちも迷いながら一緒に考えよう」と、良い意味で降参してみるのも一つの手です。
一人で抱え込まず、こころのかふぇでお話ししてみませんか?
国や社会の規制が進むこと自体は望ましいですが、目の前にいる我が子と向き合い、傷ついた心を抱きしめるのはやっぱり親であるあなたです。
自由を与えるのも怖い、縛り付けるのも違う。そうやって毎晩悩みながら子どもの部屋の明かりを見つめている親御さんは、本当にたくさんいらっしゃいます。
「自分の育て方が悪いんじゃないか」
「どうしてうちの子は分かってくれないんだろう」
そうやって心が折れそうになった時は、どうか一人で抱え込まないでください。
『こころのかふぇ』は、子育てのイライラや不安、子どもとの距離感に悩む親御さんのためのお話し場所です。答えを押し付けるのではなく、あなたの心のモヤモヤを丁寧にほぐしていきます。いつでも気軽にお話ししに来てくださいね。
こころのかふぇ(ここかふぇ)
「話す」だけで、心は軽くなる。
深刻化する前のセルフケアに、楽しいおしゃべりを。
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