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精神科は怖くない?専門家とメンタルヘルスを取り戻す

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大城 眞抽美
朝日報道番組ABEMA・30代女性雑誌Poco'ce・財経新聞など出演。人は客観的な現実を理解することはできない。 認知神経科学の観点から意識を研究、特に30代女性1万人以上カウンセリングしています
目次

あなたは今、精神的な問題に悩んでいませんか?
ストレス、不安、うつ、パニック障害などの精神疾患は私たちの心の健康を脅かす深刻な問題です。しかし、専門家の助けを借りることで、そうした問題を乗り越えることができます。

今回のブログでは、精神科やメンタルクリニックの受診に関する情報、受診の際の不安を和らげる方法などについて詳しく解説します。皆さんが心の健康を取り戻し、より良い生活を送れるよう、サポートさせていただきます。

精神科に行くことへの不安や抵抗感

精神科への受診は、多くの人にとって一歩を踏み出すのが難しいことです。その背後には、数多くの不安や抵抗感が存在しています。ここでは、そうした不安の具体的な原因、それを和らげるための考え方について考察してみましょう。

精神科への偏見

精神科と聞くと、どんなイメージが沸き上がりますか?
「重い症状の人が行く場所」「暗く怖い場所」などというイメージを抱く方が多いのが実情です。このため、軽度の不安やストレスを抱えていると感じていても、「自分は行くべきではない」と感じて、一歩踏み出せないことがあります。さらに、他の患者さんと一緒に待合室にいることが不安を助長し、「暴れたらどうしよう」といった恐怖感を持つこともあります。

この偏見や先入観を取り除くためには、まず自分自身の感情や状況を正直に受け入れることが大切です。

自分が「おかしい」と思う不安

受診することで、医師から「自分はおかしい」と判断されるのではないかという恐れもあります。この気持ちは自然です。特に初めての方には強く表れることが多いです。しかし、専門的な支援を求めることは、自分自身を大切にし、より良い生活を送るための重要なステップです。
「おかしい」「異常」といったレッテルを恐れるのではなく、自分の心の健康を優先する姿勢が必要です。

不安を軽減するために

恐怖心や抵抗感を少しでも和らげるためには、次のような事前準備が有効です。

情報収集: 精神科の役割や治療の流れを理解することで、受診に対する不安が軽減されます。
仲間に話す: 同じように不安を感じている友人や家族と話し合い、心の声を共有することで、サポートを得ることができます。
小さなステップを踏む: いきなり受診するのが怖い場合は、相談窓口やメンタルヘルスの情報提供サービスに連絡を取ることで、まずは相談をしてみるのも一つの手段です。

このように不安を感じるのは当然だと思います。私も初めての受診はそうでした。ですが、それを乗り越えて精神科や心療内科に足を運ぶことで得られるものはたくさんあります。自分の心の声を大切にし、不安な気持ちを少しでも和らげる手段を見つけていくことが大切です。

心療内科と精神科の違い

心理的な問題に対処するための医療機関には、精神科と心療内科があります。それぞれ異なる役割を持っています。ここでは、その違いについて詳しく説明します。

精神科とは

精神的な障害や疾患に特化した診療科です。一般的な病名としては、以下のようなものがあります。
①うつ病
②躁うつ病
③統合失調症
④パニック障害
⑤PTSD(心的外傷後ストレス障害)

これらの病気は、主に薬物療法や心理療法によって治療されます。最近では、磁気刺激治療などの新しい治療法も用いられています。

心療内科とは

心的な要因から身体に現れる症状を扱う診療科です。例えば、ストレスや不安が原因で身体に異常が出る場合などが該当します。心療内科で扱う主な症状には、以下のようなものがあります。
①心身症
②不眠症
③消化器系の問題(ストレスによる腹痛など)

心療内科では、主に専門的なカウンセリングや心理療法、必要に応じて薬物療法が行われます。

診療のアプローチの違い

精神科では、医師が主に薬を処方して治療を進めることが特徴です。一方、心療内科は、患者の心理的な問題に基づいたアプローチを重視します。心の健康と身体の健康は密接に関連しているため、心療内科では心理的ケアと身体的治療の両方が求められることが多いです。

どちらに行くべきか?

患者が抱える問題によって、受診すべき診療科は異なります。精神的な疾患が疑われる場合は精神科を、心の問題が身体症状として現れている場合は心療内科を選ぶことが推奨されます。自己判断が難しい場合は、初めに内科を受診し、専門の医師に相談することも一つの手段です。

このように、心療内科と精神科は異なるフォーカスを持つため、専門的なサポートを受ける際にはどちらの科を選ぶかが大切です。

心理療法と精神科、カウンセリングの違い・症状など掲載しています
理解されにくい分かりにくい【非定型うつ病】について掲載しています

精神科の先生や環境について

精神科を受診する際に不安を感じる原因の一つに、医師や医院の環境があります。初めての方は特に、どのような先生がいるのか、どんな雰囲気の中で診察が行われるのかが気になることでしょう。ここでは、精神科の医師の特徴や医療機関の環境について詳しくご紹介します。

精神科の医師の役割

精神科の医師は、心の健康を専門とする医師です。彼らは、心の病気や精神的なストレスによって悩む患者さんに対して、さまざまな治療方法を提供します。具体的には、以下のような役割を持っています。

医師の治療法(役割)

診断:患者の話を聞きながら、症状の背景や過去の経験を考慮して、正確な診断を行います。
治療計画の策定:それぞれの患者に最適な治療法やカウンセリング、薬物療法などを検討します。
患者との対話:患者との信頼関係を築くため、丁寧に話を聞くことが重要です。この対話から、患者の状態をより深く理解し、適切な治療に繋げます。

以上が大まかな医師の役割についてです。
環境については、落ち着いた雰囲気の場所が多いです。明るい照明や温かみのあるインテリアが使われていることが一般的で、患者がリラックスできるよう配慮されています。以下のような特徴があります。

医療環境の特徴

プライバシーの配慮:診察室は個別に設けられており、周囲の目を気にせずに自分の悩みを話せる環境が整っています。
親しみやすい雰囲気:医師やスタッフは、患者が話しやすいよう配慮し、フレンドリーな態度で接することが重視されています。心に寄り添い、優しく対応してくれる医療者が多いです。

患者の多様性

精神科を訪れる患者は、症状や悩みが様々です。軽いストレスや不安で相談に来る方から、深刻な精神障害を抱える方まで、様々な人々がいます。医師たちは、どんな悩みでも受け入れる姿勢を持ち、患者が安心して相談できるよう努めています。

信頼関係の築き方

初めての受診で不安な方も多いですが、医師との関係を築くためには、少しずつ自分の気持ちを伝えることが大切です。率直に自分の状態や感じていることを話すことで、医師はより適切なアドバイスや治療法を提供できるようになります。医師が親しみやすいと感じる患者さんも多いため、リラックスして話をしてみることをお勧めします。

【精神科】初診の流れと準備

初診の流れ

精神科の初診は、以下の手順で進むことが一般的です。

問診表の記入
到着後、まずは問診表を記入します。ここでは自分の症状や過去の病歴、現在の状況などを簡単に記入します。正直に記入することが重要です。

②問診
医師による質問が始まります。ここで症状の詳細や生活状況について尋ねられます。リラックスして、思っていることを率直に伝えましょう。

③診断結果や治療方針の説明
収集した情報を元に、医師が診断結果や治療方針を説明します。この時、自分の疑問や不安があれば積極的に質問することが大切です。

④初診までの準備
初診に際しては、事前の準備が役立ちます。以下のものを持参することをおすすめします。

持ち物リスト

★保険証
医療機関で保険診療が適用されるため、必ず持参しましょう。
★お薬手帳
現在服用中の薬についての情報が必要です。
★現金・クレジットカード
初診の費用は5,000円程度ですが、料金は医療機関によって異なることがありますので、確認しておきましょう。
★紹介状(あれば)
他の医療機関からの紹介状がある場合は、持参することが望ましいです。
★障害者手帳(あれば)
該当する場合は持参してください。

初診に臨む心構え

初診は不安な部分も多いですが、医師は患者の心の健康を守るための専門家です。次のポイントを意識してみてください。

リラックスする
緊張するのは自然なことですが、なるべくリラックスするよう心掛けましょう。
②メモを活用する
話したいことや伝えたいことをまとめてメモしておくと、スムーズにコミュニケーションができます。
③率直に話す
何でも話す必要はありませんが、医師には自分の症状や不安をできるだけ率直に伝えましょう。

このように、精神科の初診はしっかりとした準備をすることで、より良い診察が受けられるでしょう。

症状を上手に説明する方法

初めての診察は、緊張や不安をもたらすことが多いものです。しかし、自分の症状を適切に医師に伝えることは、効果的な治療を受けるための大切なステップです。ここでは、医師に自分の症状を的確に説明するためのポイントをご紹介します。

症状の詳細な内容

どのような症状で、どのくらいの期間続いているのか、また、どれくらいの頻度で発生しているのかを明確に記録します。

生活への影響

症状が日常生活や仕事にどのような影響を及ぼしているかを考え、具体的に整理します。

感情面の変化

症状が自分への感情や気分に与える影響についても、把握しておくことでより具体的な情報を提供できます。

具体的な表現を意識する

医師に症状を説明する際は、具体的かつ明瞭な言葉を使うことが重要です。
たとえば、「最近元気がない」と言うよりも、「この1ヶ月間、毎日のように気分が沈んでいて、趣味にも興味が持てなくなっています」と具体的に表現することで、医師はあなたの状態をより深く理解できるでしょう。

正確な回答を心掛ける

医師からの質問には、正直に自分の気持ちを伝えることが大切です。「分かりません」とか「今は答えたくありません」という回答も、全く問題ありません。無理に情報を提供しようとしてストレスを感じるよりも、自分の気持ちを素直に表現することが求められます。身体の症状を詳細に伝える
身体的な症状についても、具体的に伝えることが必要です。「背中が痛い」と言う代わりに、「右側の背中が重く、時々鋭い痛みがあります」といった具体的な表現を用いることで、医師はその症状の深刻さをより良く理解することができます。

記録を持参することで効果的な診察を

日記や症状の記録を持参すると、診察がより円滑に進むことがあります。自分の症状や体調の変化、感情の波を整理したものを医師に見せることで、正確なアドバイスや治療を受ける助けになるでしょう。

質問を事前に考えておく

診察の際に医師が尋ねてくるであろう質問について事前に考えておくと、準備が整います。

例えば…

どのような症状があるのか?
それはいつから続いているのか?
生活にどのような影響を及ぼしているか?

これらの質問に自分の状況に基づいた具体的な回答ができるよう練習をしておくことで、診察時に自信を持って伝えることができます。

初診は医師との重要なコミュニケーションのスタートです。充分な準備と具体的な表現を用いることによって、自分の思いや症状をしっかりと医師に伝えることが大いに重要です。

まとめ

精神科受診には多くの不安や抵抗感があるかもしれません。しかし、自分の心の健康を第一に考え、医師との信頼関係を築きながら、適切な治療を受けることは非常に大切です。初めての受診でも、事前の準備と積極的なコミュニケーションによって、スムーズに診察を受けることができます。精神的な問題に立ち向かうには勇気が必要ですが、一歩ずつ前に進むことで、より良い生活を手に入れることができるでしょう。

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