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一番かかりやすくて複雑な適応障害

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大城 眞抽美
朝が来るのが怖い。私だけ違う世界にいるんじゃないか?答えの分からない悩みに悩んで、深みにハマってくりかえし落ち込んでしまう。弱くてもいい。うまくできなくてもいい。大逆転する日は必ず来ます。
目次

適応障害について

そもそも適応障害とは何でしょうか。
よく芸能人が「適応障害にかかってしまいましたのでお休みをいただきます」と、最近では多く耳にしますよね。

意外と身近にあるこころの病気で、治療をすれば完治はするのですが【うつ病】と間違われて診断されることもあります。もしくは、適応障害からうつ病に変わってしまうこともあります。

ではどんな病気なのか、ひとつずつ見ていきましょう。

適応障害の主な特徴

【感情】

  • 抑うつ状態(憂鬱な気分がつづく)
  • 不安や焦り、イライラがでる
  • 攻撃的な発言が多くなる
  • なぜか悲しくなる
  • 神経が過敏になる

【行動】

  • 攻撃的になりケンカが多くなる
  • 無断欠席をしてしまう
  • 飲酒や暴飲・暴食をする
  • 赤ちゃん返り(赤ちゃん言葉・指しゃぶり)
  • ギャンブル依存
  • 家に引きこもる

【身体】

  • めまい
  • 腹痛
  • 汗をよくかく
  • 緊張感
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 涙がとまらない
  • 胸が圧迫される苦しさ

適応障害の原因とメカニズム

適応障害は主にストレスが原因で発症します。このストレスとは、本人にとって耐えがたい苦痛のことです。よく聞くのは仕事で上司がパワハラだったり、残業が多く深夜になってようやく帰宅する生活であったり。我慢をつづけた結果、寝つきが悪くなり不眠症になってしまったり。大半の方はこうした順番で発症してしまうケースが多く見受けられます。

3段階を経て発症する

【警告期】
警告期はストレスが自分にふりかかってきた時、手汗をかいたり緊張感が高まり身体が反応をする時期です。この時身体の中では抗ストレスホルモンがストレス反応と闘うためスイッチが入ります。

抗ストレスホルモンとは、身体がストレスを感じると交感神経を刺激し、緊張状態を和らげてくれるホルモンです。

【抵抗期】
強いストレスと闘っている時期です。

【疲弊期】
一生懸命闘っていた抗ストレスホルモンが疲れきってしまい、闘えなくなる時期です。

この警告期からの3段階を経て、身体はストレスに耐えられなくなり不眠や倦怠感、イライラやめまいなどの不調を起こし始め、適応障害にかかってしまいます。

うつと適応障害の違い

適応障害とうつ病は似ているようで違います。A病院では適応障害と診断されたのにB病院ではうつ病だと診断されてしまったり判断が難しいとされています。

適応障害からうつ病に移行してしまうこともあるため、治療はきちんと受けることが大切です。
それぞれ何が違うのか比較していきましょう。

うつ病

憂鬱な気分や落ち込み、自分を激しく責めてしまう症状が2週間以上は続きます。
環境が変わっても何も楽しめなく、持続的に不安感はつづきます。

適応障害

うつ病とは違い、ストレスの原因となっているものから離れると気分は楽になり外出して楽しんだり好きな事を楽しめます。鬱と同じ不安やイライラした気持ちもあらわれますが、それは一過性であることが多く2週間以内には終わります。

そして決定的な違いは、うつ病は自分自身を責める傾向にありますが、適応障害の場合、身近な人に対して攻撃的な発言をしたとしてもそれについて悪いとは思いません。

自分がこうなったのは、環境や周りが悪いと考えることもあるので自身のことは責めません。

治療法

ではどんな治療法があるのでしょうか。
まず、適応障害はストレスを取り除き、ストレスになったきっかけのものから離せば半年以内には改善されるといわれています。

例えば、仕事で上司のパワハラに我慢して働いていたことが主な原因だとしたなら、仕事から離れ治療をすれば改善され、6ヶ月以上症状が持続することはない、とされています。

【診察】

①ストレスになるきっかけは何だったのか
②いつから症状がでてきたのか
③辛かったことはどのくらいのものだったのかなど聴いていきます。

【治療法】①ストレスの除去

やはり、環境を変える必要があります。仕事であれば仕事を辞める・転勤するなど環境を変えストレスから離れることが大切です。
ですが、家族や夫婦など環境を変えられないものもありますよね。
そういった場合は、『本人のストレスへの適応力を高めること』が大前提になっていきます。
ストレスに対して、どのように考え行動し、受け止めているのかパターンを見つけていく方法です。これが認知行動療法という治療法になります。

基本的にはお薬を飲まなくても良いのですが、不眠など普段の生活に支障がでているようであれば薬物療法も行います。
が、適応障害というものは薬物療法だけでは良くならないため、カウンセリングがとても重要になっていきます。

うつ状態が2週間以上続くようであれば、他の病気も疑い受診することをおすすめします。

適応障害は治る病気です。
①環境調節を行いストレスから離れる → ②薬物療法・カウンセリングを行う → ③生活を整える → 完治
※薬物療法は不眠や気持ちを安定させるため・カウンセリングはストレスの原因を探し明確にするため

再発をさせないために

適応障害はとくに、真面目で几帳面、責任感が強い方がなりやすい病気といわれています。
いくらメンタルが強いといわれている人でもなりやすいものです。

「自分を大切にする」
これは案外できそうで難しいことです。仕事が忙しければ仕事優先で頑張りすぎてしまうこともあります。子育てに追われていたら子供優先で自分は後回し、ないがしろにしてしまうこともたくさんあるでしょう。

ですが「自分と向き合うこと」はとても重要です。
あなたは今どうしたいのか、どう思っているのか、無理していないか。自身と向き合い心に耳を傾け自分自身に語りかけるお時間を、数分でも良いのでぜひつくってみてください。

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こころのかふぇでは気軽に受けてもらえるよう、様々な内容を取り揃えています。
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こころのかふぇでは、カウンセリングだけではなく一人でできる心理療法や、赤ちゃんと聴ける音楽療法も行っています。
カウンセラーは全ていろんな企業で活躍をしている有資格者です。例えば、精神科医の看護師や、社員のメンタルヘルスを整えるカウンセラー、家族問題が得意なカウンセラーなどがいます。

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