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【子育てを危険にさらす】毒親から子どもを守る5つの対処法

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大城 眞抽美
朝日報道番組ABEMA・30代女性雑誌Poco'ce・財経新聞など出演。人は客観的な現実を理解することはできない。 認知神経科学の観点から意識を研究、特に30代女性1万人以上カウンセリングしています
目次

家族の意味

家族の意味は時代や組織、個人によって異なります。大切なことは、どのように良い家族を作り上げていくかを考えることです。

家族の定義や境界線を考えることは、普段あまり考えることのない身近なテーマです。この記事を通じて、家族という存在について立ち止まって考えてみませんか?

あなたにとって「家族」とはどのような存在でしょうか?

自分自身の家族を客観的に説明しようとした時、自分の認識との間にギャップを感じたことはありませんか?家族について一緒に考えてみましょう。

まずは、子育てについて考えよう

子育ては私たち親にとって大きな喜びと責任があります。

しかし、時には愛情から行き過ぎた行動が子どもに悪影響を及ぼすことがあります。そのような親を今では「毒親」と呼ぶことがあります。

今回の記事では、毒親とはどのようなものか、子どもに及ぼす影響、そしてその対処法について詳しく解説していきます。健全な親子関係を築くためのヒントが届けば嬉しいです。

毒親とは何?どんな特徴があるの?

毒親とは、子どもに悪影響を与える親のことを指します。一般的に「子どもの毒になる親=毒親」と呼ばれ、以下のような行動や態度を持つ親のことを指します。

過干渉型の親

過干渉型の毒親は、子どもの行動を過度に監視し、過剰な干渉を行います。子どものプライバシーに関与し、友人関係やプライベートな事柄まで細かく把握しようとします。成人しても子どもの行動を制限し、外出時には詳細な報告を強制することもあります。

このタイプの親は、遠く離れていても頻繁に連絡を取ったり、子どもの職場や交際相手にまで電話をかけたりすることがあります。子どもは過度な干渉に苦しめられ、対処が難しくなることがあります。最悪の場合、親が子どもの職場や交際相手の元にまで突撃してくることもあります。

過保護型の親

過保護型の親は、子どものことを過度に心配し、自らやり遂げてしまおうとする傾向があります。日常生活から進路まで細かく口を出し、子どもが自分で判断することを阻害します。成人しても親が介入し続けるため、自立することが難しい状況になります。

このタイプの親は、子どもが自立するのではなく、自分自身が子どもの世話をすることを生きがいとしている傾向があります。親の主張としては「あなたのため」と言い張りますが、実際には親の自己満足のために行動している場合もあります。

支配・管理型の親

支配・管理型の毒親は、子どもを自分の思い通りに支配しようとします。暴力型と暴言型に分けることができます。

暴力型の親は身体的な暴力を行使し、子どもに従わせようとします。成績が悪ければ暴力を振るうこともあります。一部の親は子どもに家事を強制することもあります。
暴言型の親は、子どもの人格を否定したり、精神的に威圧したりしながら親の意見に従わせようとします。

このタイプの毒親は、自身の社会的地位を気にしすぎたり、自ら達成できなかった夢を子どもに押し付ける傾向があります。親の主張としては「あなたのため」と主張することもありますが、実際には親自身の社会的地位のために行動している場合もあります。

罪悪感を植え付ける型の親

罪悪感を植え付けるタイプの親は、子どもに罪悪感を抱かせ、自分の思い通りに動かそうとします。子どもに対して恩を着せて感情的な訴えを行い、支配しようとする特徴があり、子どもに反論しにくい言葉を投げかけます。

子どもが反抗すると被害者ぶり、罪悪感を抱かせることで従順にさせようとします。親は自己中心的な行動を取り、子どもが自らの意志で行動することを許しません。

これらのタイプは、子どもに悪影響を及ぼし、自己肯定感や自立心を損なう可能性があります。こうならないためには、子どもとの関係性を改善することが重要です。

子どもに与える影響

親の存在は、子どもの将来に重大な影響を及ぼす可能性があります。
以下では、親が子どもに与える主な影響について説明します。

① 自己肯定感の喪失

親の過干渉や過保護などの行動により、子どもは自己肯定感を失うことがあります。親の指示に従って生活してきたため、自己主張や自己判断の能力が育まれません。その結果、自分の意見を述べることができず、不安や恐怖を抱えながら行動する大人になる可能性があります。

② 依存症の発生

子どもは、過度な禁止や制限、あるいは愛されているのか不安に思う理由から、大人になっても何かに依存しやすい傾向があります。アルコールやギャンブル、異性関係など、さまざまな依存症に陥りやすくなるかもしれません。親との関係で傷ついた経験が、依存症の原因の一つであることを忘れてはなりません。

③ 攻撃的な性格の形成

毒親に育てられた子どもは、結婚や家庭を持った際に攻撃的な性格を持つことがあります。親から学んだように、家族に対して攻撃的な態度を示してしまうのです。そして子どももまた毒親になるという負のループが続く可能性もあります。一般的な家庭のあり方を知らないため、円満な結婚生活を送るのが難しくなるでしょう。

以上のように、親との関係は子どもに深刻な影響を及ぼす可能性があります。
あなたの親は、あてはまりますか?
あなたが悩んでいること、今思い込んでいることは大抵幼少期からの身近な大人たちに言われたことがきっかけとなっていることが多いといわれています。

毒親になってしまう原因

毒親となる原因は多岐にわたりますが、以下に一般的に考えられる要素を示します。これらの要素が重なり合うことで、親が毒親としての傾向を強める可能性が高くなります。

精神的な未成熟

親自身が精神的に未熟な場合、毒親になるリスクが高まります。精神的に成熟した親は、子どもが自立し、自己の人生を歩むことを支援したり重要視します。
しかし、未熟な親は子どもに過度に依存し、自立を許さなかったり認めなかったりする傾向があります。

夫婦関係の悪化

夫婦関係の悪化が親が子どもにストレスを押し付ける原因となります。
例えば、夫に頼れない状況の母親は、子どもに依存する場合があります。また、父親が暴力や暴言をすると、不満を子どもに向け自分の意志を押し付けることもあります。

自分の夢を子どもに押し付ける

親自身が実現できなかった夢を子どもに押し付けることで、毒親となることがあります。親が挫折やトラウマを経験している場合、子どもにその夢を果たしてほしいという期待が生じることがあります。本来なら、子どもに独自の夢や希望を持たせ、応援すべきですが、自己の夢を子どもに押し付け、子どもの成長を妨げる可能性があります。

親自身が毒親の育てられ方を受けた

親が毒親に育てられた経験を持つ場合、その影響を受けて毒親になることがあります。育った環境が「普通の家庭」として認識されるため、親も同様の毒親となる悪循環が生じます。このような負の連鎖を断ち切る必要があります。

趣味や友人がいない

親自身に趣味や友人がいない場合、子どもに過度に依存する傾向があります。精神的に自立できない親は子どもに執着し、過干渉や過保護、管理の強化などの行動に走りがちです。子どもが親の存在に罪悪感を感じることもあります。

これらの原因が重なることで親が毒親になるリスクが高まります。毒親になる原因を理解することは、親子関係を改善するための重要な一歩となります。

毒親との関係性を改善する方法

コミュニケーションの改善

親との関係性を改善するためには、いくつかの方法があります。以下に具体的な手段をご紹介します。

問題を直接的に話し合うことで、お互いの気持ちや考えを理解し合いましょう。
親に対しては、自分の感情を率直に伝えることが重要です。
相手の言葉をじっくりと聞いて受け止めることで、コミュニケーションを円滑にします。

専門家の支援を受ける

カウンセリングや心理療法を受けることで、自分自身の感情や考え方を整理することができます。
家族療法を受けることで、親とのコミュニケーションや関係性の改善に役立つことがあります。

自己啓発と自己成長に取り組む

自己啓発を通じて自己肯定感を高めたり、成長を促進することで、親との関係性において自信を持つことができます。
自分自身の成長や幸福を追求することで、親との関係性が改善される可能性もあります。

距離を置く

親との関係性が改善しにくい場合、距離を置くことも検討してみる価値があります。
自分自身が親との関わりを避けることで、精神的な安定や幸福を追求することができます。

これらの手段は一般的な方法ですが、具体的な解決策は個人によって異なる場合もあります。自分自身の状況や感情に合わせて、最も適切な方法を選択しましょう。親との関係性を改善することは困難な場合もありますが、自己を大切にし、自分の幸福を追求することが大切です。

まとめ

親との関係を改善するには、コミュニケーションを深めたり専門家の支援を受けたりするなど、さまざまな方法があります。しかし、状況によっては距離を置くことも検討する必要があるでしょう。最も大切なのは、自分の幸福を追求することです。親との関係性が改善しにくい場合でも、自己成長に励むことで、精神的な安定と満足のある人生を手に入れることができるはずです。親の問題から抜け出すために、一人ひとりが自分自身と向き合い、前に進んでいくことが何より重要なのです。

よくある質問

毒親とはどのような親のことを指すのですか?

毒親とは、子どもに悪影響を及ぼす親のことを指します。過干渉型、過保護型、支配・管理型、罪悪感を植え付ける型など、さまざまなタイプの毒親がいます。これらの親は子どもの健全な成長を妨げ、自己肯定感や自立心を損なう可能性があります。

毒親の子どもにはどのような影響が出るのですか?

毒親の存在は子どもの将来に重大な影響を及ぼします。自己肯定感の喪失、依存症の発生、攻撃的な性格の形成など、さまざまな問題が起こる可能性があります。子どもは傷つき、健全な発達を阻害される可能性があります。

なぜ親が毒親になってしまうのですか?

親が毒親になってしまう原因は精神的な未熟さ、夫婦関係の悪化、自己の夢を子どもに押し付けること、自身が毒親に育てられた経験を持つこと、趣味や友人がいないことなどが考えられます。これらの要素が重なり合うことで、親が毒親としての傾向を強めていきます。

親との関係性をどのように改善すればよいですか?

親との関係性を改善するには、コミュニケーションの改善、専門家の支援を受けること、自己啓発と自己成長に取り組むこと、場合によっては一定の距離を置くことが有効です。具体的な解決策は個人によって異なりますが、自己を大切にし、自分の幸福を追求することが重要です。

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