あなたは幸せになっていい

10代から30代に多い新型うつ病ってご存じですか?

こころとこころをつなぐ、こころのかふぇ
この記事を書いた人
Picture of 大城 眞抽美
大城 眞抽美
朝日報道番組ABEMA・30代女性雑誌Poco'ce・財経新聞など出演。人は客観的な現実を理解することはできない。 認知神経科学の観点から意識を研究、特に30代女性1万人以上カウンセリングしています
目次

新型うつ病とは

朝起きたら会社に行きたくない。考えただけでもめまいがして苦しくなる。そんな倦怠感を感じたことはありませんか?
けどお休みの日になったら好きなことはできるし外出もできる。そんな経験はありますか?

もしかしたらそれは非定型うつ病なのかもしれません。

わがままに捉えられる非定型うつ病

非定型うつ病とは、2010年から注目されている新しいタイプの新型うつ病です。
10代から30代の人に多く、通常のうつ病とは全く違います。

通常のうつ病は、2週間以上気分が落ち込んでしまったり憂鬱な気分、何に対しても無気力になり感情がなくなります。
ですが非定型うつ病の場合、憂鬱な気分は続くものの楽しい出来事があると、途端に楽しくなり友人や家族とも楽しめます。なので、周りにはうつ病であるとは感じられにくく、わがままだとか『気分屋な人』と見られてしまい理解されにくいものになります。

非定型うつ病なりやすい性格の特徴

  • 小さい頃から手のかからない良い子だった
  • 甘えることが苦手
  • 優しい子
  • プライドが高く頑固
  • まじめで責任感がある
  • 他人の一言がとても気になる

この上記の内容にあてはまる性格の人は、非定型うつ病なりやすいと言われています。
私が受け持つクライアント様も最近ではこの非定型うつ病が非常に多く、会社の上司や同僚、学校の先生、家族やパートナーに理解をされなく、自分はダメな人間なんだと思い込んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

そして、他人の言葉をずっと気にかけて悩んでしまう性格の人がこの病にかかることが多いです。
他人からよく見られたい気持ちが強く、周囲の評価を常に気にしてしまい疲れ果ててしまうからです。

子供の頃からいわゆる【良い子】と呼ばれていた人は、他人に気遣いすぎ、自分の思いや考えを主張せず周りに合わせ、気持ちを抑え込み親や大人の言う事をよく聞く、そういう子供であった人は大人になってからも同じような性格の方が多いです。

こういった人に非定型うつ病は発症しやすいと言われています。

うつ病と非定型うつ病の違い

うつ病の主な症状

精神的夜よりも朝に憂鬱な気分が悪化し、1日中気分が暗くなる
精神的何事も楽しめなくなる
身体的深夜など眠れなくなる(中途覚醒をする)
身体的食欲がなくなる
精神的自分を責める
精神的誰とも話したくなくなる
精神的他人に迷惑をできるだけかけないように配慮する
精神的自分は役に立たない存在だと思いこむ
身体的動悸が激しくなる
精神的涙もろくなった
うつ病の症状

うつ病になると変化する顔つき

顔つき①無表情になる
顔つき②目が笑わず作り笑いをする
顔つき③ふいに下を向き、悲しい表情をする
顔つき④表情が暗い
顔つき以外女性の場合、化粧をしなくなる
男性の場合、無精ひげになる
顔つき以外髪の毛がぼさぼさのまま、身なりに気をつけなくなる
うつ病の主な顔つき変化

非定型うつ病

精神的①主に夕方から夜にかけて憂鬱な気分は悪化するが、楽しい事や良いことがあると気持ちが晴れて楽しめることができる
①の詳細朝からお昼は穏やかに過ごせます。タ方から夜になると不安やイライラが高まって体調が悪くなり、ときには気分が高ぶって泣きわめいたり、リストカットをしてしまうこともある
精神的②自分の好きな事や趣味には活発化する
②の詳細うつ病とは違い、気分は暗いが好きな事があると気持ちは明るくなります。出来事に反応して気分が変わる「気分の反応性」がみられるのが特徴。
身体的③昼夜逆転・仮眠気味になる
③の詳細寝ても寝ても寝たりなく、仕事中にも眠くなり集中ができなくなる。一日に10時間以上寝ても足りないほどになる
身体的④過食気味になる(甘いものをよく食べるようになる)
④の詳細うつ病とは違い、食べることでまぎらわす傾向がある。【過食症】まではいかず【過食傾向】にあるので体重は増加する
精神的相手を責める
精神的不安が強く依存性が高くなる
精神的⑤イライラして集中力低下し、注意力が散漫になる
⑤の詳細人間関係のトラブルが多い。激しい感情をぶつけ、相手に拒絶されたと感じて悲しくなり、突発的に関係を切るような行動をしたりする
非定型うつ病の主な症状と解説

うつ病と非定型うつ病の違いは『時間帯』

うつ病は二週間から数月単位で憂鬱な気分があり、特に朝方がつらく、食欲もなく体重低下、不眠状態が続きます。
非定型うつ病では、夕方から夜にかけてつらくなります。
食欲は落ちるどころか過食気味になり、甘いものをよく食べるようになるため太ることもあります。
仮眠気味になるのに眠い状態は日中続き、ちょっとした発言でも自分を見下されたように感じ『バカにされた』と過剰に反応するようになります。

他人に拒絶されたと感じてしまうのは

拒絶過敏性

うつ病の人は自分を責め周りの人に迷惑をかけないようにする傾向がでてきますが、非定型うつ病の人に関しては周りからの評価を過剰に自己解釈してしまい、些細なことで注意や否定をされると、そのことを自分への拒絶だと解釈し、必要以上に考えすぎてしまう傾向があります。
なので仕事や対人関係がうまくいかず人が離れてしまったり上司とうまくいかなかったりしてしまいます。

日常生活での改善策~非定型うつ病になってしまったら~

毎日の家事や生活に目標をたてる

基本となるのは毎日の生活リズムです。なかなか昼夜逆転して難しいことかもしれません。が、何かひとつでもいいので目標を立ててみてください。

例えば、日々家事では洗い物や洗濯がありますよね。その中で「今日は最低でも洗濯はやる!」などと決めて行うと、終わった後達成感があふれてきます。家事は特に、目に見えるものですので達成感を味わいやすく成功体験として自信がつきやすくなります。

日光を浴びる

私たちの身体には24時間サイクルというものがあり、朝に日光を浴びることによって心を安定させるセロトニン(幸せホルモン)が分泌され気持ちが晴れやかになります。日光浴の目安は、15~30分程度がいいでしょう。それ以上は身体の負担になってしまいます。日差しの強い時期は木陰で15分程度、曇っている時は30分程度がおすすめです。

治療で治ります

非定型うつ病の治療の中心になるのは、投薬とカウンセリングになります。睡眠障害が2週間以上続く場合はうつ病を疑い精神科や心療内科を受診しましょう。
お薬は、抗うつ薬、安定剤、抗不安薬などが症状に合わせて処方されますが、非定型うつ病ではあまり効果を発揮する良い結果が得られていません。なので並行してカウンセリングも行います。

認知行動療法

カウンセリングは認知行動療法をもちいります。
このカウンセリングは、自己主張と自分の思いを伝えられるようにするトレーニングを行い、自分は誰なのか、将来何でありたいかを自覚すること、つまり自分を発見することを目指します。

具体的なやり方としては、日常生活の中で落ち込んだときの出来事をノートやメモ帳に書きとめ、自分の心のクセを把握していきます。この方法は70%の人に改善がみられたとの報告もあり、早ければ3か月ほどで効果が現れはじめます。

マインドフルネス

マインドフルネスとは、過去の経験や先入観といった雑念にとらわれることなく、身体の五感に意識を集中させ、「今この瞬間の自分の気持ち」「今ある身体状況」といった現実をあるがままに知覚して受け入れられている状態のことです。
瞑想を行い自分の今までの体験から『気づき』を得ることができます。

私たちのオンラインカウンセリングでは無料で日常的にできる【書く瞑想】を行っています。5分など時間を決めて日々の生活に取り入れると効果があると、海外ではとても有名な療法になります。

周りのサポートも大切です

周りにいる方のサポートもとても大切になっていきます。よく、うつ病の方には励ましは禁物だといいます。ですが非定型うつ病の方には少し励ましの言葉をかけてあげると奮起するきっかけになります。そしてコミュニケーションもとってください。自分は必要とされているという安心感がでてきます。

甘えではありません

まだまだうつ病や非定型うつ病に対して、甘えであるとか頑張りが足りないと言われ理解されない心の病です。本人が一番難しく、どうしようもできないのに周りから冷たい言葉や軽い言葉を言われると、ひどく傷つきます。

こころの病は誰にでも発症します。あなたが弱いからではありません。病院でしっかり治療をすれば治ります。治療期間は自分の過去と向き合わなければならないので、辛く大変なことかもしれませんが、少しづつ一緒に踏み出していきませんか?私たちはあなたを否定はしませんし、今、あなたがお話できることだけでかまいません。体調が悪くお話をしたくないときは私たちは理解していますのであなたを責めたりしません。
なぜそう思ってしまったのか、なぜひどく傷ついているのか。まずは心療内科、精神科などの医療機関カウンセリングできちんとケアしてみましょう。

【こころのかふぇ】では1回ワンコインから相談可能のプロ集団

こころのかふぇでは気軽に受けてもらえるよう、様々な内容を取り揃えています。
まとまった時間はとれるけど顔は出したくない方にもオフラインでZoomを行ったりしています。
メールでは文通のようなかたちで後で見返せたり自分の好きな時間に相談が可能です。

なぜ、どこよりもリーズナブルなのか。
私たちが求めているものはカジュアルに誰でも相談ができ、日本でもメンタルヘルスの重要性について知ってほしいからです。
たくさんの人がメンタルについて知ってくれたら、もっとより良い未来がつくれると思うのです。

こころのかふぇでは、カウンセリングだけではなく一人でできる心理療法や、赤ちゃんと聴ける音楽療法も行っています。
カウンセラーは全ていろんな企業で活躍をしている有資格者です。例えば、精神科医の看護師や、社員のメンタルヘルスを整えるカウンセラー、家族問題が得意なカウンセラー、子育て問題が得意なカウンセラーなどがいます。

あなたは決して一人ではありません。今、辛いことはなんですか?
お気軽にご相談ください。

Facebook
Twitter
LinkedIn
Pinterest

最新記事

ジャーナリング