夫が帰ってくるまでは、普通に過ごせていたのに。
玄関のドアが開いた瞬間、なぜかイライラする。
「今日のご飯なに?」
たったそれだけの一言なのに、
「帰ってきて最初に言うこと、それ?」
と思ってしまう。
夫がソファに座ってスマホを見ている横で、私は夕飯の片づけ。
別に全部やってほしいわけじゃない。
ただ、ひと言くらい「何かやろうか?」って聞いてほしい。
でも、そんなことを言うのも面倒で。
結局何も言わずに片づけを続ける。
そして夫に話しかけられてもそっけない返事。
寝る頃になってふと思う。
「今日も優しくできなかったな」
昔はもっと笑っていた気がする。
夫のことが嫌いになったわけじゃない。
でも、一緒にいると疲れる。
優しくしたい気持ちはあるのに、優しくできるほど、心に余裕が残っていない。
そんな日はありませんか?
夫にだけイライラしてしまうのは、なぜ?

職場では嫌なことがあっても笑顔で対応できる。
友達の話もちゃんと聞ける。
子どもが失敗しても、できるだけ気持ちを受け止めようとする。
なのに、夫には優しくできない。
「なんで私、夫にだけこんな態度になるんだろう?」
そう思ったことはありませんか?
実は、身近な相手だからこそ期待や不満が大きくなることがあります。
例えば、職場の人が自分の忙しさに気づかなくてもそこまで腹が立たないのに、夫が気づいてくれないと悲しくなる。
それは夫に対して「一番近くにいる人だからわかってほしい」という期待があるからかもしれません。
そして、その期待が何度も満たされないと悲しみや寂しさが怒りとなって表れることもあります。
怒っているつもりでも、本当は寂しかった。
そんな気持ちが隠れている場合もあるのです。
「言わなくてもわかってよ」と思ってしまう
洗濯物が山積みになっている。
シンクには洗い物。
子どもの明日の準備も終わっていない。
そんなとき、夫から言われる。
「何か手伝おうか?」
ありがたい言葉のはずなのに、なぜかイラッとする。
「手伝うって何?」
「私の仕事って決まってるの?」
「そもそも、何をすればいいか自分で考えてほしい」
そんな気持ちになったことはありませんか?
実は、家事や育児には目に見える作業以外にもたくさんの負担があります。
献立を考える。
日用品の残りを確認する。
子どもの予定を把握する。
家族が困らないように先回りして準備する。
こうした目に見えにくい負担は「メンタルロード(精神的負担)」とも呼ばれています。
そして、家事を実際に行うだけでなく何をするべきか考え続けることにも疲労が伴います。
だからこそ、「手伝おうか?」という言葉にさえモヤモヤしてしまうことがあるのです。
本当に望んでいるのは手伝ってもらうことだけではなく
「家のことを私だけの責任にしないでほしい」
ということなのかもしれません。




