マウントをとる人の特徴
『マウントを取る』というのは『自分が相手より上に立ちたい・優位でありたい言動をとること』です。何度か経験はありませんか?
あなたが上司に褒められたのを見て「そんなのたいしたことないよ」とつまらない顔して言ってきたり、あなたの子どもが習い事の発表会や大会で賞を取ったことを話した瞬間、すぐにママ友から「うちの子もね、実は〇〇だったの」とすぐに話題を変えられたり…。
このマウントを取る人には下記のように、ある特徴があります。
- 周囲から注目を浴びていたい
- 自己顕示欲が強い
- 他人からすごいと褒められたい・認められたい
- 自分に自信がなく虚勢を張っている
認められたい意識が強い
いくつか特徴を上げましたが、特にマウントを取ってくる人は他者と自分を比べたがり、それに加えて周りから自分を認めてもらいたいという欲求が異常に強い人です。
幼少期にあまり親から褒められたことがなかったり、兄弟で比べられていたり、厳しい家庭で育った、あるいは家族仲が悪かったなどという小さい頃からの影響もあります。
他人と比べる意識が強すぎてしまうと、私はこの人に勝っているだろうか。負けているのではないだろうかと【勝ち負け】で接してしまいがちになります。そのたびに落ち込んだり喜んだり一喜一憂してしまいますので毎日疲労してしまいますよね。
けれど比べる相手は会う人すべてではありません。似たような立場で年齢が近い身近な人が比較対象になりやすいのです。その共通点がある人たちと自分をつねに比較し、自分が上の立場である・勝利者であることを確認します。
何かを自慢されたら?<対応方法>
もし、あなたが話しているのに話を横取りされたあげく、相手からマウントを取られ自慢話を延々に聞かされたらどう思いますか?
優しい人はこの自慢話をにこにこして聞くと思います。大人しく聞き役に徹していると相手はそのうち無理なお願いをしてくる可能性もあります。関係を壊したくないからと、相手を優先にして自分を疎かにしていませんか?
私のところへ相談をしに来られるクライアントも、他人を優先してしまいストレスを抱え身体をこわしてしまう方が半数以上もいらっしゃいます。そのクライアントにはある共通点がありました。
それは「相手を尊重する=自分が無理してでも相手の要求に応える」です。
確かにこれはコミュニケーションの中でとても素晴らしいことです。
ですが、断らずいつでも相手の要求に応えてしまうと、「いつでも私の要求や願いを聞いてくれる人」と認知されてしまいます。できない時はできないとハッキリ応えてもいいんです。もし、要求を断って「なんで!?いつもやってくれるのに!」と怒るようであれば、それは相手がわがままなだけです。あなたが悪いわけではありません。
ドジった話をしてみる
やたらあなたに対抗心を燃やし自慢話・マウントを取ってくるようでしたらドジった話をして交わしてみましょう。いつまでもかかわっていたらどんどんエネルギーを吸い取られ疲労してしまいます。相手は勝ち負けだけであなたや他者と比較し、勝利者であることを確認したいと思っています。なのでここでは、相手が勝利者であるということを仕向けるのです。
一番手っ取り早く効果的なのは何でもドジ話をくっつけることです。女性が集まる場所、例えば女子会を想像してみてください。女性が3人以上集まる場所での会話は、恋愛やパートナーの話、家庭の話、子どもの話などが多いかと思います。その話をするとき、最後に自分のドジした話をつけて話題にオチをつけていませんか?それを聞いてみんなで笑って共感しあい、次の話に入ったりしますよね。最後に自分をへりくだって言うことは女性特有なもので、比較意識が高いのも女性がとても高いです。
このように最後に自身のドジ話をすることによって相手に勝ったと思わせること、バカだな~と思わせることで面倒くさい対抗心から逃れられるわけです。
もしあなたが自慢したいときは
もしあなたが自慢をしたいときは実績だけを言ってはいけません。「〇〇だから賞がとれた」と理由や過去の頑張った過程をつけてから実績(結果)を言うことです。
例えば、「過去のあなたに比べて今はとても成長した」という言い方が良いですね。
例:「入社したころは全然仕事ができなくてひとつの仕事を終わらせるのもやっとだった。先輩たちに助けてもらったから今の自分があるし賞もとれたんだと思う。嬉しいな」
なんでこの言い方が良いのかというと、まず最初に向上心があることを話すことで、周りはあなたにプラスのイメージや好感を持ち始めます。そして次に、過去から現在のストーリーを話すことであなたに共感してもらえるという点があります。
私たちは基本的に他人の物語を好みます。漫画でも世界的に流行っているキャラクターには、冒険をする中で仲間に会い、強敵に苦戦しながらも少しずつ強くなっていくという設定が多いですね。
最近ではメディアでもアイドルのオーディション番組も多く、デビューする前から取材をし、頑張ってアイドルになっていく、奮闘する姿を視聴者が応援をしていくという番組が人気です。
これは私たち人間の深層心理にあるもので、頑張っているキャラクターの姿を見た人が共感し、応援したくなるからです。なので自慢をしたいけど鬱陶しく見られるのは嫌だな~と思う人は、このポイントを参考にしてみてくださいね。
自信と価値観はつくれる
マウントを取る人というのは最初にお伝えした通り【自分に自信がない人】です。
そのため、人より優れていることを確認して、自分には価値があるということを自身に言い聞かせているのです。
自分には価値がない…。これは幼少期からの思い込みです。この【価値観】を高めるためには根強い劣等感を克服しなければなりません。反対に、マウントを取られて嫌な気持ちになってしまう人も、この劣等感がこころの片隅に潜んでいます。
「自分はこのままでいいんだ」と思えると相手のマウントは段々と気にならなくなっていきます。
人よりも優位に立ちたいからと言葉を発してしまう人も、「このままでいいんだ」と思えると他者と比べることもなくなっていきますよ。
こころのかふぇ(ここかふぇ)
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