うつ病といっても種類がある
あなたはこんなことないですか?
「たまに不安にはなるけど身体の調子はいい。」「眠れないしイライラすることもあるけど外出できるし大丈夫。」
うつ病には2種類あります。
これを間違えて診断をしてしまったり、躁うつの場合は病気であることを、周りや自分でも判断が難しいので、なかなか病院へ受診をしに行かなかったりカウンセリングへ行かなかったりして悪化させてしまうケースが多く見受けられます。
一番厄介なのは周りからこの症状事態、「本人の甘えである。」とか、「自分の好きなことはできるのに、嫌なことは身体がいうこときかなくなるんだ。わがままじゃないか。」と捉えられてしまわれることです。
では、躁うつとうつ病は何が違うのでしょうか。
躁うつ病(双極性障害)
躁うつとは、著しく気分が高揚する状態のことをいいます。
この状態の時は、「自分はなんてすごい人間なんだ。」と強く思い、自分は誰よりも偉くなったような気持ちに満ち溢れます。ショートスリーパーになったり、外出時のショッピングやネットなどでお金を散財するようになります。頭の中では次から次へと新しい考えが湧き上がってくるので、行動力もでてきて本人は気持ちよくなり、周りもその行動について病気であるとは気づきにくくなります。
うつ病
一定期間「躁うつ」が経過すると、今度はうつがやってきます。
躁うつ状態の時に行動したすべてのことに罪悪感が募り、自分を責め始めます。ひどいときは消えてしまいたいとさえ思い行動をとってしまうこともあります。一気に気分が良かった躁うつからうつ状態に落ちてしまうため、精神的なストレスは強まり生活面で支障がでてきます。
「双極性障害」はうつ病ではない
双極性障害はうつ病の一種であると思われていましたが、うつ病と双極性障害の治療法は全く異なります。なので、治療法を間違えてしまうと悪化してしまったり、再発を延々に繰り返さなければならなくなってしまいます。
双極性Ⅰ型
双極性障害にはさらにⅠ型とⅡ型に分けられます。
まずⅠ型についてですが、日常生活や仕事などに支障を及ぼすほど、激しい躁うつ状態があればⅠ型と診断されます。
ほとんどの場合、躁うつ状態があれば、気分が落ち込むうつ状態がなくても双極Ⅰ型障害と診断されます。
双極性Ⅱ型
一方で、この双極性Ⅱ型は周りからはほんの少しだけ、いつもと違うなと思われるくらいで本人の日常生活や仕事にそこまで影響がない軽い躁うつ状態であれば、双極性Ⅱ型であると判断されます。
このⅡ型に関しては、「軽躁状態」と「うつ状態」の両方がおこります。
躁うつチェックリスト
簡単なセルフチェックです。【はい】か【いいえ】でお答えくださいね。
- 人の話を聞かず、自分の話ばかりしていることが多い
- 自分を過大評価している
- 考えは次から次へとでてくるのに、途中で放り投げてい最後までやらない
- ショッピングで最近浪費していると思う
- 寝なくても大丈夫
うつ状態チェックリスト
- 不安、怒り、不満、何かしらネガティブな感情がある
- 好きだったことをやっても楽しくない
- 消えてしまいたいと思うことがある
- たまに自分が動いているのに自分ではない変な気持ちに陥る
- 反応や行動が遅くなった
- あまり笑わなくなった
- 嫌な事があってもなぜかずっと笑顔になってしまう
- ひどく疲れやすく頭がぼーっとする
- 性欲が落ちる
患者数は何人?
欧米では、双極性障害はおよそ100人に1人がかかるといわれており、 日本では500人に1人と調査結果がありますが、まだこうした研究じたい少なく、はっきりしたことはわかっていません。
いずれにしても、ストレスが原因で発症する病気ですので、私たちの生活の中では身近なものになります。
間違った情報の散乱
今ではネットで検索すれば情報も手に入り、精神科医やカウンセラーよりも薬や病気について詳しいクライアントもいらっしゃいます。
が、正確な情報もある反面、間違えた情報も無法地帯のように散乱しており、そのことをうのみにしてしまっている方は多々見受けられます。
治療法なども、日々の研究でそれぞれの病気によって変わってきているものもいくつもあります。
私はたくさんの方に心のことを本当の意味で理解してもらい、自己判断をしないようにしてほしいと警鐘をならしています。
そして、辛い方や苦しんでいる方、悩んでいる方がいるのならきちんと、その方の根本的に苦しんでいる部分やその相手の存在価値を認め、自分だけの常識というものさしで図らないでください。
人は多種多様であり、悩みもそれぞれあります。常識も、他人とは違うかもしれないでしょう。
ですが、それを認め寄り添うことはとても大切なことです。
まずは、その人自身を理解してあげてくれると嬉しいです。
最も良いのは予防療法
治療法には薬物療法がありますが、メンタルヘルスでは身体と同じように最も良いのは予防療法をすることが一番大切です。うつ病を発症後、5年以内に約8割の方が再発しています。
治療でよく服薬されるのはリチウムという薬が主になります。
効果はありますが中毒性になる特徴もあり、採血で確認をしながら投薬しなければならないものになります。
副作用については、吐き気、のどの渇き、下痢、手の震えなどが報告されています。妊娠中は赤ちゃんに影響を及ぼしてしまうため、必ず医師や看護師に伝え服薬は避けましょう。
そのほかにも、バルプロ酸、ラモトリギン、カルバマゼピンという気分を安定させるお薬として使われています。
まずは受けいれることが大切
「自分は大丈夫。」「自分は再発しない。」「自分は病気じゃない。」と判断をしないようにしてください。
まずはその病気のことを受け入れることから始めましょう。
受け入れて受診をしに来たクライアントの方が、受け入れていないクライアントよりも治るスピードは全然違いました。
薬物療法もカウンセリングに通うことも、クライアントにとってはとても大変なことだと思います。ですが、一人よりも二人、三人でサポートや理解を深めながら治していったほうが良いと私は思います。
周りの方やご家族の方にも、クライアントの日々の言動によって「大丈夫そうかも。」と思うことがあるかもしれません。
しかし、それは病気が言わせていることです。一喜一憂をするのではなく一緒に連れ添って専門に診てもらうことを必ずしてください。
こういった心の問題は目に見えない分、理解しにくいことがたくさんあるかと思います。
なので、周りの理解や取組みが大切になっていきます。
あなたや周りの人の将来をより良いものにするため、私は一人の人としてサポートできればと思います。
クライアントにとってうつ状態が最も辛く、ご家族にとってもとても辛いこと思います。月2回ひらかれる他の主治医や専門医とミーティングをし、あなたにあったやり方を提案したりその時々の体調によって変え、互いに理解を深める努力をします。
あなたは一人ではないのだと感じてもらいたいと願います。
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カウンセラーは全ていろんな企業で活躍をしている有資格者です。例えば、精神科医の看護師や、社員のメンタルヘルスを整えるカウンセラー、家族問題が得意なカウンセラーなどがいます。
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